クリエイターインタビュー
『Fans’』のようなクローズドな空間は自分を開放できる

2002年に結成されたJiLL-Decoy association(通称「ジルデコ」)のボーカリスト。ジャズ、ポップス、ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲と高い演奏力により長年ファンを魅了している。
目次
- Fans’を始めたキッカケ
- ジルデコの音楽はジャズ?
- 今後の活動ビジョン
ジルデコは「ジャズバンド」の印象を持たれると思うんですけど、chihiRoさん自身はDREAMS COME TRUEの吉田美和さんに憧れてこの世界を志したとか。
そう。ずっとポップスのシンガーになりたかったんです。高校に入学したぐらいからボーカルスクールに通い始めたのですが、歌い方が吉田美和さんっぽかったのか、先生から「ドリカム禁止!」と言われていました(笑)。
そんな方がジャズに慣れ親しんだメンバーたちとジルデコを結成するわけですね。
私自身はジャズの知識も全然なかったので、恐縮してスタッフの方に「ジャズバンドとカテゴライズしないでください」とお願いしていたぐらいです(笑)。
ある日ダイアン・リーヴスっていうジャズのシンガーのCDを聴いて「これもジャズなんだ」とジャンルにとらわれず可能性が広がったというか。

今では柔軟に活動されていますよね。
デビューして10年経ったぐらいから、「どんな曲をやってもジルデコの世界観になるね」と周りから言われるようになって、自信もつきました。そこからはジャズに振り切ったアルバムを出したり、ジャズのフェスにも参加するようになって。
17年と長くバンド活動を続けていて、ファン層に変化はありますか?
最初の頃は本当に男性ばっかりでしたけど、続けていく内に徐々に女性も増えてきて。
それは音楽性が変わってきたことも大きいんですかね。
どうなんでしょう。“長くバンドを続けているスピリット”みたいなものを応援してくれる方はいるんじゃないですかね。
それこそ、デビューしてからこれまでの間には結婚、出産というトピックスもありましたが。
そうですね。でも歌詞の面では、“自分が近くにいる人に届けたい”という衝動が1番大事だと思っているのであまり変化はないかも。
周りからは「30代になったらめっちゃ人生が楽になる」と聞かされていたけど、いざ自分が30代になってもいまだに日々一喜一憂しているんです(笑)。
