地元の式典でお話しさせていただきました🎤
昨日は地元のスポーツ協会の70周年式典ということで、地元の皆さんの前でお話をさせていただきました!
まさかの大寒波のタイミングで当日向かう予定だったので無事に辿り着けるか不安でした。
松本まで順調で到着の10分前に止まり、
「この先の除雪が追いついていないため除雪が終わり次第運転を再開する」とのことで57分遅れで到着しました。
記念式典で、市長さんもいらっしゃり、お昼を食べながら私が今興味のある現在の人口減少や地方自治体の課題、そして埼玉県の陥没事故についておしゃべりしながら市長さんの目線でのお話が聞けて有意義な時間を過ごせました🤭
地元では中学校まで過ごしていたので、
バドミントンと出会い、そして大町で学んだことの中で今大切にしてる言葉と共に、私がバドミントンを経験して考えたことをお話しさせていただきました。
その言葉を教えてくれた恩師についてと、その言葉についてお話ししたことをここで紹介します!
小学校時代に素敵な先生に出会い、大切な言葉を教えていただきました。
それは、大町南小学校5.6年生の時に担任の先生だった春日先生から教わった言葉です。
とても変わった先生でした。
違う学校から赴任してきたばかりで、昔のテレビ番組であった30人31脚を本格的にやると言いだしたり、生徒のためにあまり使いこなせていなかったんですけれども、50万ほどの電子黒板を買って授業中も「接触が悪い」だなんだの言いながらも熱意を持って生徒と向き合ってくれる先生でした。
そんな先生はこの学級目標を掲げ、そのもとで2年間生活していました。
「善くなる」
具体的には下駄箱の靴の踵まで揃える
廊下を歩く時に足音まで気をつけて歩く
当時はなんとなく、良い行いをすることだなと思っていました。
生活の一つ一つの行動を何気なく行うのではなく、丁寧にコツコツ積み上げていくことなのかなと。
良い時もそうでない時も腐らずぶれず、ひたむきに小さなことを積み上げていくこと。
今でも年明けに素敵な言葉が綴られた年賀状が送られてきてその度、その言葉から刺激もらったり考えさせられたりしています。
私はバドミントンと出会い、バドミントンが好きになり、公式戦に出て悔しい思いを経験して自ずと目標が出来ました。自分が頑張れることに出会えたのです。
しかし、きっと今日参加してくださっている方の中には目標が見つからなかったり、自分のやりたいことが見つからない方もいるかもしれません。
私がこの先バドミントンを引退する時が来た時を想像した時に、次に目指す先がすぐ見つかるイメージが湧かなかったからです。
少し前までは、目標や夢を持つこと、そして、そこへ向かって努力をすることが幸せへの一歩であり、人生の正解だと考えていました。
しかし、みんながみんなそうではないし、私自身もずっとそうでいられるかと思うとそうでないことに気がつきました。
目標を持ちなさい、が一種のハラスメントのようにも聞こえてくるのではないかと。
ひとは、みんな正解を追い求めるし、わからないことを知りたがる。
私もずっとそうでした。
オリンピックの金メダル獲得の方程式を解きたい。
東京オリンピック前はそんな表現をしていました。
しかし、東京オリンピックからパリオリンピックの過程でさまざまな葛藤と向き合う中、正解を追い求めれば追い求めるほど、自分が想像していたところ、正解ではない場所へたどり着いた時に心と体がボロボロになっていく経験をしました。
そこで私は自分に問いました。
私は幸せへ向かっているのだろうか。
善くなっているのだろうか。
金メダルの方程式をときたいという想いは、本来自分の心が決める本心であるべきなのに、私はその型にいつからか、自分をはめ込んでしまっていたのではないかと最近気がつきました。
当時は寝ている間も、歩く時も古傷の膝が痛みを訴えてきていたので、競技の目標以外での望みは「とにかくまず何不自由なく私生活を送れるようになりたい!」でした。
自分の体はどうなっているのか、自分ではもうわからない状況だったのでこの体を良い方向に導いてくれるトレーナーさんを探すために、アスリートに聞いて試して、様々な手法で解決の糸口を見つけました。
競技のハードな練習の積み上げも大事ですが、私生活の歩く、走る階段の登り降りの小さな1つ1つの動作のエラーをなくしていくということをトレーナーさんと丁寧に積み上げていった結果、今では何不自由なく痛みなく私生活を送ることができています。
私生活の痛みがなくなる、その成果を感じることが、幸福に繋がりました。
このような経験から、例え夢があっても目標があっても、今できることは善くなるように、コツコツ積み上げることに変わりはないない。
それを感じました。
だから、決して目標や夢を持つことが全てではなく、目標がなくとも、目の前の課せられたことに準じて善くなるよう積み上げていくことが生きることであり、生き甲斐や幸せに繋がるのではないかと考えました。
目標が見つからなくて、夢がなくて引け目を感じる必要はありません。
まずは今できること、自分にできることの中の1つ1つを今まで以上に丁寧に少し頑張ってみてください。きっとその積み重ねの先に善くなった未来が待っていると思います。
私は今が一番競技をしていて楽しいと心から思えていてとても幸せです。
もちろん厳しい練習もありますが、それが何不自由なくできること、全てが当たり前ではないことを学んできたので今が一番楽しいと思えています。
そしてこの先、30歳を目前にもう限界ではないかと思われているかもしれませんが、私の中では過去と比べても一番強い自分に出会えるのではないかとワクワクもしています。
皆さんも人生これからです。
楽しく、善くなることを積み上げていってこれからの人生にもっとワクワクしてほしいなと思っています。
以上です。
久しぶりに地元に帰り、東京では見れない大町らしい綺麗なパウダースノーを見れて嬉しかったです。(地元の方は大変そうでしたが、、、😅)
また、いつもの講演と違って
小さい頃にお世話になっていた方が聞きにきてくださり地元の皆さんに見守られて私も温かい気持ちになりました。