猿結び(E・N・M・U・S・U・B・I)

ここ最近急に寒くなってきましたね…🤧

日光さる軍団の猿山も防寒対策しました!!!
中にはしっかりとストーブも完備してますよ🔥🔥
この時期ならではの名物「さる団子」も見れるかもですよ🔭

見れたらラッキー✨✨✨
猿山の冬支度

早いもので2021年も残すところひと月とちょっととなりました。日光の山々では、頂きから始まった樹々の色づきもだいぶ麓の方まで進み、夕方には肌寒くなってくるのでそろそろ冬の足音が聞こえてきています。

日光は標高もそれなりに高いので、東京や宇都宮などの市街地に比べると降雪もそれなりです。最近は地球温暖化の影響なのかだいぶ雪も少なくなっているように感じますが、やはり朝晩の冷え込みは堪えます。

さて、お猿さんはというと、人を除く霊長類の仲間では一番北限に暮らすニホンザルという種ですし、スノーモンキーの名の通り雪の中でも逞しく過ごしているイメージがあるかと思います・・が、だからと言って寒いのが好きかというと必ずしもそうでは無いようです。特に日光さる軍団は全国各地で保護された保護猿が集まっておりますから、割と南の方から来たお猿さんもいる訳で、そんな子達にとっては日光の冬は厳しいようです。

現在の猿山のボス「ナパ」は神奈川県の小田原あたりで保護された個体です。ここ日光とは気候も違います。そこでさる軍団では毎年猿山に冬用の防寒小屋を設置します。

小屋の中でお猿同士身を寄せ合って、いわゆる「さる団子」になって過ごすことでとても暖かく冬を越せるんですね。

さる軍団にお越しくださった際にはそんな所にも注目してみて下さい。ボスのナパが寒そうにしている姿はなかなか哀愁があるかもしれません。

この様にさる軍団では、お猿さんが日々を快適に過ごせるようアイデアを出し合いながら常に努力しております。

動物を「飼う」ということは人間のエゴである。※

上野動物園などでも園長を務められた日本の動物園人の1人故中川志郎さんの言葉です。おそらく多くの動物と暮らす職業人が心の中で問答している大きなテーマかと思います。

中川さんはこの言葉の後に

「だからこそー。」

と繋げていました。この、だからこそー。の後の部分を我々動物と向き合う職業の人間は皆、一生懸命考え、悩み、そして関わる動物たちが少しでも快適に過ごせるように努力する義務があるのだと思っています。

fans’「猿結び-E・N・M・U・S・U・B・I-」ではこれからもお猿さんを通じて、広く動物との向き合い方を提起できたらと思っております。

引用の中川志郎さんの言葉
※(正確には「動物園は人間のエゴである。それをふまえなければ動物を飼うことはできない。だからこそー」)
中川志郎著「動物から教わったこと」より

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