猿結び(E・N・M・U・S・U・B・I)

本日は「ニホンザルの生態」、「ニホンザルの知能」、「ニホンザルの性格」について書きました。

皆様も知らなかったこと多いのではないでしょうか!?

是非読んで少しでもニホンザルの素晴らしさ、可愛さを分かち合いましょう!皆様からの暖かいご支援お待ちしております。
ニホンザルは昔から様々な物語に登場したり、守り神のように信仰されたり、猿回しで人々を楽しませたりと日本人の暮らしに深く関わって来ました。
今回は意外と知られていないニホンザルの性格について少し解説していきます。

【ニホンザルの生態】

ニホンザルは、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類される霊長類です。

昼行性で日本(本州、四国、九州)の常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に生息していて、
中部地方や東北地方の山岳部のニホンザルは体毛が長く密に覆われていて、西日本のニホンザルよりも大きくなる傾向にあります。
(志賀高原個体群は幸島個体群の倍近く体重があります)

体つきはがっしりとしていて、オスの体長は0.5〜0.6m、メスは0.4〜0.5mほどです。
主に果実を食べていて、植物の葉、花、種子、キノコ、卵、昆虫なども食べます。

飼育下では37年生きたという記録もありますが、自然の中での寿命は20〜25年ほどと言われています。

現在、日光さる軍団の中で最高齢なのは、「はると」「ケン」「もも」の3頭で今年28歳です。

はるとくんとももさんは、元々芸猿として活躍をしていて、引退後は仲間のお猿さん達と穏やかな生活を過ごして長生きしてくれています!

【ニホンザルの知能】

サルはとても頭の良い動物です。

研究によって数の概念を理解し足し算をしたり、人間の行動を見て覚え、理解して応用することが出来ることが判明しました。

人間が自動販売機でジュースを買うのを見たニホンザルが木の葉を投入口に入れてジュースを手に入れようとする姿も確認されています。

また、ニホンザルの場合は行動自体が何を意味するのか考えることができるのです。

例えば、犬は「お手」をすることによって、餌を貰えることを認識して「お手」をしますが、
ニホンザルは餌を貰えることを前提とせず、飼い主に従うべきかという損得勘定ができています。
そのため、芸を覚える際も頻繁に餌付けを行う必要はないのです。

このような行動の意味を理解できるのは霊長類だけといわれています。

【ニホンザルの性格】

ニホンザルは他の動物と比べると人間に近い感情をもっていると考えられています。

猿の表情はとても豊かで食べ物の好き嫌いや物事の好き嫌いが表情でわかるほどです。

さらに自分の感情に意のままに従うところがあり、個体によっては攻撃的なこともあります。

そのため、野生のニホンザルには近寄らないほうが賢明です。

その一方で、猿回しやお猿ショーなどのニホンザルはとても素直で従順です。

日光さる軍団では、赤ちゃんの時期から育てて、信頼関係を築いていくため、トレーナーのことをいきなり襲ったりすることは基本的にはございません。

これはもともとニホンザルが群れで生活する習慣があり、厳しい上下関係の規律を守ることが習性としてあるのも理由の一つです。

ニホンザルは、特定動物として定められていますが、何年にも及ぶ信頼関係の積み重ねと努力の成果によって、皆様の前でパフォーマンスが出来るのです。

以前にも記述しましたが、日本では、有害鳥獣として捕獲・駆除されるニホンザルは年間約2万頭にのぼります。

田畑を荒らされる被害にあった方々にとっては、ニホンザルが憎い存在だとは思いますが、
きちんと飼育し、信頼関係を築くことで、可愛くて、賢くて、素敵な部分もある動物なんだと少しでも理解いただけると幸いです。

私たちは、そんな素敵な動物と一緒に、一人でも多くの方々に「笑顔と感動」をお届け出来るよう精進し続けます。

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